まんたのきだん
大仙市板見内一ツ森
最終更新:2024/12/13
あ
- 来訪:文政11年(1828)
- 年齢:75歳
- 書名:月の出羽路 仙北郡
- 形式:地誌、図絵
文政11年(1828) 奇談話のくだりとして書き、図絵ものこした。《月の出羽路えみしのさやぎ》
今年六月三日の事になむ。板見内の支郷(こむら)一ツ森という処の万太ら若人男三人り大股澤という山溪(さわ)に分けいりて水麻(みず)採るに・・・・・・・・・・
平成25年9月 一ツ森町内会 仙北地域協議会
万太が所持していたという天狗に攫われた時の笠。天狗の爪痕とおぼしき4つの爪痕が残っていた。
説明文あたたたたたたた
文政11年6月3日の事。
板見内の支郷・一ツ森の青年、万太が仲間と共に3人で一ツ森へ水麻を採りに入ったところ、何者かに笠ごと掴まれたか思ったら気を失ってしまった。
気が付くと一ツ森より遠く離れた真昼岳の頂、権現の御神前に座っていた。
万太の記憶は定かでなく、やっとの思いで下山し帰路に着いたが、笠には野太い4つの爪痕が残っていた。
真昼岳は古来より妖しきものの棲む山とされ、大天狗、小天狗、木葉天狗、草天狗などの目撃談が伝えられている。
元本堂村に住む男などは、『太き鳥足をした赤い大人』を見てから廃人になってしまったという。
この神社は一ツ森太平山三吉神社といいます。
総本宮は秋田市赤沼にある太平山三吉神社と秋田市太平山の山頂の奥宮です。
文化年間(百八十年位前)に地域の信仰の厚い人々により分神され、風光明媚な
一ツ森に遷宮されたといわれています。
その後、落雷や台風などの災害にあい、数回遷宮されたようです。
現在残っている一番古い棟札は嘉永年間(百五十年位前)のものです。昭和五十四年の台風の時倒壊し、以後仮宮の状態が続いておりました。
平成元年11月12日、刈又・弥兵工谷地・一ツ森の三部落の住民の熱意と協力により、新しい神社が建立され、盛大に遷宮祭が行われました。
―この神社には次の三体の神々がまつられています―
○大己貴大神(オオムナチノオオカミ)=縁結び・家内安全・五穀豊穣・産業発展の神です
○少彦名大神(スクナヒコナノオオカミ)=家内繁栄・商売繁盛・学問や知識の神です
○三吉零神(ミヨシノオオカミ)=健康安全・スポーツ・武道上達・勝負の神です
以上三体の守護神による霊験が顕著であり、地域の方にはもちろんのこと厄歳祓・七五三参り、
スポーツ愛好者などに深く信仰されています。
春の例祭 5月8日
夏の例祭 8月17日
秋の例祭 10月10日
となっています。
一ツ森太平山三吉神社講中
柵の湯施設内資料館前に建立。
史跡の里交流プラザ 柵の湯
大仙市板見内一ツ森149
- 営業時間:7:00~21:00(日帰り)
- 休館日:毎週火曜日
- 料金:大人500円、小人250円
宿泊可、一か月フリーパスあり。
大仙市仙北歴史民族資料館
大仙市板見内一ツ森149 史跡の里交流プラザ柵の湯 敷地内
- 営業時間:9:00~16:00
- 定休日:毎週月・火曜日
昭和30年代までの農具や民具などの資料展示。
- 駐車場:あり
- 案内板:なし
- トイレ:なし
- 備考:温泉施設・柵の湯敷地内
- 真昼岳
- 秋田の天狗話
-
- 天狗橋(湯瀬の宿)
- 夜明け島の天狗
- 飛びシンチコ
◆参考文献
- 国立国会図書館デジタルコレクション
- 秋田叢書第10巻
- 真澄紀行/菅江真澄資料センター
取材日:2016/10/27
2022/08/10
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