あみだどうのおやこいし
山本郡八峰町峰浜坂形上強坂
最終更新:2024/12/26
- 来訪:文化4年(1807)4月
- 年齢:54歳
- 書名:おがらの滝
- 形式:日記、図絵
【4月20日】
上強坂という村に阿弥陀堂があった。
堂の内に塔の火珠(ひさぐがた)のような大きな石が二つに割れたまま据えてある。
この石は、人のかたちをした小石を生むという。
土地の人はこの小石を一つもらい受けて家で祈り、子のない女や身籠った女のお守りとしている。その故か近隣の村にも、出産の悩みが全くないのだという。
この生んだ小石が多いこともあり、少ないこともある。いまは親石のまわりに十あまりあった。それの少ないときは外へ遊びに出ている、多いときはみな戻ってきている、などと言いならわしている。不思議な話である。
《おがらの滝》
あ
文化4(1807)年4月20日、菅江真澄はここの阿弥陀堂にお参りした時のことをその昔「遊覧記」に次のように書いている。
・ここに、大きな石が二つに割れたまますえられている。この石は、人の形をした小石を生むという。人々は小石をもらって家で祈り、子のない人や身ごもった女のお守りにしているために、この辺りの村人に出産の悩みは全くないという。小石が少ない時は外に遊びに出ており、多いときは戻ってきている。石を生みだすようには見えないが不思議なことである。
《おがらの滝》
平成4年10月 八峰町教育委員会
◆一岐島神社 由緒
- 創建:不詳
- 御祭神:市杵嶋比売命
- 例祭:4月5日
- 別名:あみだ堂
◆畑の鳥居
取材中に気になったのでお参りしてみました。由緒は知らぬ。
- 駐車場:なし
- 案内板:なし
- トイレ:なし
◆参考文献
- 国立国会図書館デジタルコレクション
-
- 秋田叢書 別集 第3巻
- 真澄紀行/菅江真澄資料センター
- 各種説明板
取材日:2017/06/06
コメントをお書きください