大館市

十二所のかまくら焼き
大館市十二所 享和3年(1803)1月15日。 夕方から、かまくらやくの祝いを見物に出かけた。 久保田で見た囃子と似ており、集めた秋の落葉を俵につめ、これに火をかけて振り回すと雪上に紅葉ように火花を散らすのが風情があった。《すすきの出湯》
アメッコ市
大館市大町 おおまちハチ公通り 天正16年(1588年)頃から続く小正月行事。田代岳からアメを買いに下りてくる白髭大神様と飴っ子おこうの物語に由来する。 露店のアメはフルーツ味や甘酒、ショウガなどカラフルに富み、この日にアメを食べると風邪をひかないとされる。

すすきの出湯
大館市十二所町頭 大滝温泉は大同年間、八幡平焼山の噴火によって湧出したと伝う。 昔、何処から一羽の手負い鶴が雜木の茂る芒野に舞いおり、数日後揚々として翔び去った。住民がその跡を探したところ湯元を発見したという伝説がある。
避疫神
大館市雪沢 「道祖神」と言って、昔は集落の入口と出口に厄災や病魔の浸入を防ぐ人形を置いた。 菅江真澄は避疫神と題して、2体の恐ろしい形相の道祖神を絵に残した。 ≪おがらの滝≫ 避疫神は今もこの地を守る。

老犬神社 ~定六とシロ~
大館市葛原 「犬」を祭るという、世にも珍しい神社。『定六(佐多六)とシロ』というマタギの民話が伝わっており、非業の死を遂げた主人の忠犬・シロを老犬大明神として奉った。 ≪筆のまにまに≫
長走
大館市長走 石の隙間から吹き出る冷風を利用して作られた天然の冷蔵庫。 果実や種子の貯蔵場所として大正から昭和中期頃まで使用された。