岩清水

岩清水

いわしみず

男鹿市脇本富永延命寺台

 

最終更新:2024/12/23


  • 来訪:文化元年(1804)8月
  • 年齢:51歳
  • 書名:男鹿の秋風
  • 形式:日記
岩清水龍王の伝説

 享保元年の頃、ここ脇本延命寺台の下に、黒い斑点のある蛇が棲んでいた。
この蛇は決して頭と尾を見せることはなく、この蛇体が天に昇るときは天変地異を巻き起こすと伝わり地元の人々は戦々恐々としていた。
そこで松原補陀寺(秋田市)の民道和尚はこの霊蛇が昇天せぬように石の下に封じ込めたという。

 霊蛇と和尚の間に密約があったのか、この石に願をかけると病もたちどころに治ったという。

8月29日

 石畳にささやかながら水が清らかに流れ、その岸に岩が立っていた。岩の割れ目に蛇が棲んでいるという。

《男鹿の秋風》


菅江真澄の道 岩清水

 

 文化元年(1804)8月29日、脇本の伊東大和の家を立ち、岩清水を見る

 寒風山の麓にある岩清水を見物に出かけた。石だたみに、ささやかな水が清く流れ、その岸に岩があって、この岩の割れ目を見ると蛇が住んでいる。八蠣蛇(やおろち)というものであろうか。

平成二十五年七月




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アクセス
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◆参考書籍


取材日:2016/06/07