さぎまいまつり
潟上市飯田川
最終更新:2024/12/09
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- 山域:
- 標高:
- 祭祀:
- 宿泊:
- 別名:
祭事データ
- 祭日:毎年8月上旬(第1日曜日)
- 形態:奉納舞
- 会場:潟上市役所 飯田川出張所前広場
- 人員:若干名
- 奉納社:下虻川神明社(5月5日奉納)
昭和59年に始まった芸能で、伝承芸能と呼ぶにはまだまだ歴史が深いとは云えないが、当町の鷺舞の由来は下虻川に設けられた『お休所』に二代藩主・佐竹義隆公が寛文4年(1664)に神明社(現下虻川神社)を建立されたときに起因される。
義隆公は下虻川に『お休所』を建てており、そこで度々休憩やサギ狩りを楽しんでいた。
サギ狩り
ある時、毛鷺が田におりて餌をあさっているのを射てみようとなされたが、少し遠いのでためらった。
そこで道傍にあった小さな祠に念じて矢を放つと見事に的中した。
そこでこの祠はなんという神を祀ってあるかと尋ねた。
伊勢神社を移したものだと答えると、義隆公は神社を造りかえてやろうと云ってさっそく大工に命じた。
義隆公は修験者・清蔵坊を召して余興を催促した。
清蔵坊はかしこまり
「祖先から鷺舞を伝えておりますが、ほかの芸は一手も心得ておりません」
と申上げた。
それでは鷺を舞ってみよと仰せられたので、坊は衣をかかげ、さながら鷺のような即興の舞を披露したという。
この故事にちなんで鷺舞をわが町の伝承芸能として復活させようと、
昭和59年に島根県津和野町に伝わる津和野鷺舞を参考にして
『孫鷺舞』『子鷺舞』『鷺舞』
を創作したものである。
(菅江真澄《軒の山吹》にも聞き書きしている。)
5月5日の下虻川神明社の祭典では神前で奉納し、
8月の夏祭りでも演じられるようになった。
殿の賞でし舞の
鳥は何鳥
白鷺の 白鷺の
鷺が舞を舞うた 鷺が舞を舞うた
豊かな里を 寿ほぎほぎ
(一)
殿様おほめの鳥の舞
今日はお祭舞いましょう
おふれ太鼓の音がする
鳥は何の鳥白鷺ヤ白鷺ヤ
(二)
豊かな里の湖に
下りてきた鳥白い鳥
羽のえぼしに赤い脚
島は何の鳥白鷺ヤ白鷺ヤ
殿の賞でし舞の鳥は何の鳥
白鷺ヤ白鷺ヤ鷺が舞を舞うた
(三)
親鳥小鳥鳥の舞
神明様の行列にお供は羽根の白い島
鳥は何の鳥白鷺ヤ白鷺ヤ
- 駐車場:なし
- 案内板:なし
- トイレ:なし(市庁舎内?)
- 下虻川神明社
- 戦唄
◆参考文献
- 菅江真澄遊覧記第4巻/菅江真澄 内田武志・宮本常一翻訳
- 国立国会図書館デジタルコレクション
- 飯田川町史
取材日:2017/8/6
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