サヌカイト


サヌカイト

【さぬかいと】

【鉱石】

於 秋田大学鉱業博物館にて
於 秋田大学鉱業博物館にて

 『讃岐岩』と呼ばれる火山岩の一種。

あるいはそれを素材にした楽器の名称。

 

主に香川県坂出市周辺、大阪府近辺の二上山から採取される。

安山岩質で黒く緻密、割ると鋭利な刃物のような断口になるので旧石器時代には石器として利用された。

 

 大きな特徴として、叩くと金属のような高く澄んだ音がする。

これは岩石中に空洞や結晶が少なく均質なため音が響くわけだが、これを利用して 『石馨(せっけい)』とも呼ばれる石の楽器や風鈴に用いられる。

これらの性質から『カンカン石』とも呼ばれる。

 

サヌカイトで奏でられた音色は非常に美しく、癒しの効果がある(気がする)。 

 

小鬼じゃ 小鬼がおる
小鬼じゃ 小鬼がおる

 

 なんとなく『天空の城 ラピュタ』でポムじいさんが叩いていた飛行石を思い出したが、あちらは讃岐岩ではなく、フローライトという石がモデルらしい。別名でホタル石とも呼ばれ、加熱すると発光するところから着想を得たようだ。

飛行石も叩くと良い音が響いていた。

 

 秋田県では秋田市内の秋田大学鉱業博物館で常設展示がされており、実際に讃岐岩を叩いて奏でることができる。

入口にもぶら下がっているので軽率に叩いてその音色に酔いしれるがよろしかろう。

 


秋田大学鉱業博物館
秋田市手形字大沢28番地の2
秋田大学鉱業博物館
  • 開閉時間 9:00~16:00
  • 休館日 12月~2月の日曜日と祝日、年末年始
  • 入館料 大人100円、高校生以下無料

  • 鉱業、鉱物に関する研究と展示。

 

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菅江真澄の記録

 

 菅江真澄文化4年(1807)能代市梅内に訪れた時に讃岐岩について言及している。

どうやら真澄が旅に出る前の若かりし頃に見た事があるようだ。

 

  文化4年4月、梅内(能代市二ツ井)和光院にある石は叩くと金鼓の音が鳴る。

菅江真澄の故郷・三河や美濃にも似たような石馨(せっけい)があったと述懐する。

おがらの滝


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◆参考書籍


最終更新:2024/06/13

【大サイズ(20-25cm)※仕入れ先より直送のため同梱不可】