オシラサマ


オシラサマ

【おしらさま】

【信仰】

引用:国立国会図書館 日本常民文化研究所彙報 第56(おしらさま図録)
引用:国立国会図書館 日本常民文化研究所彙報 第56(おしらさま図録)

 東北に多い養蚕信仰で、その御神体は雌雄一対に人、鶏、馬の形に彫った頭部に布をかぶせ衣を重ね着させて祀る。

地方によって『オコナイ様(山形)』『オシンメ様(福島)』『カバカワ様(岩手)』とも呼ばれる。

 

 棒芯を差した人形を幼子の枕元に置いて病や凶事を移しかえる形代とされた。男児は天兒(あまがつ)、女子は這子(ほうこ)と呼ぶ。雛人形や五月人形のルーツとも言える。


 オシラ神を祀る家では正月にイタコを招き当年の吉凶を占って貰う。これを『ほろぐ』または『おしら遊』『オセンタク』と呼んだ。

菅江真澄が描いたオシラサマ

 

 菅江真澄も何度かオシラサマを図絵に描き記録に残している。

 

引用:秋田叢書別集第6 栖家の山
引用:秋田叢書別集第6 栖家の山

 

 寛政8年(1796)、陸奥・津軽(青森県)の早瀬野を過ぎたあたりでオシラサマの人形をスケッチした。

《栖家の山》

 

 文政11年(1828)、中里(大仙市太田)白神ノ社のオシラサマを《月の出羽路 仙北郡》に描いた。

イタコは祭文を唱え人形を廻しオシラ様を遊ばせ、テラシ(火事)を予言した。

《月の出羽路 仙北郡》


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最終更新:2024/06/22

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